海外の学校は日本の学校よりも早く夏休みが始まることが多いでしょう。
この長期休みの中で何をするかは、受験の結果にも影響します。
しかし、
「苦手を克服したい!」
「とにかく勉強しなきゃ」
「自分でちゃんと勉強できるかな」
「何をしよう……」
と悩んでいる方もいるのではないでしょうか?
せっかくの長い休暇も、油断すると何もできずに終わってしまいます。
夏休みには、基礎固めはもちろん、読書などもおすすめです。
この記事では夏休みにおすすめの勉強方法から、時間の使い方まで、長期休みを有意義なものにするための工夫を解説します。
受験学年の方にも、まだ受験学年ではない方にも役に立つ内容です。
小学生から高校生の方までお読みいただけます。
夏休みを充実した期間にしたい方は、ぜひ一度お読みください!
解き直しで基礎固めをする
夏休み期間に最も力を注ぐべきことは、「基礎固め」です。
そのために効果的な学習方法は、解き直しです。
当たり前、と思われるかもしれませんが、問題や模試を解いて終わり、というふうになっていませんか?
受験学年であれば、授業内で過去問に触れる機会が増えていると思います。
たくさんの問題を解く中で、解き直しはおろそかになりがちです。
過去問や模試を解くと、どうしても得点に目を奪われてしまいます。
しかし、重要なのは、解いた後の答案の見直しです。
つまり、解き直しが重要になります。
「どうしてこんな問題が解けなかったんだろう…」
という経験は、誰がもしていることだと思います。
国語の漢字や知識問題、算数・数学の計算問題などの間違いがあるはずです。
計算間違いはどこでしてしまったのか、自分の数字を読み間違えてはいなかったか、などいくらでも分析できます。
基礎的なところだから見直しは大丈夫、と思わないでください。
実は毎回同じようなところを間違えてしまっているかもしれません。
間違いの徹底分析は、次につながります。
「次こそは!」
と、早く次の問題に取り組みたい気持ちもあるかと思います。
しかし、まずは自分の間違いの傾向をしっかりと理解しましょう。
その上で過去問や模試に臨むことで、真骨頂を発揮できるのです。
基礎の定着が雑だと、あり得ない間違いを、あり得ないタイミングでしてしまいます。
そうしたことを避けるためにも、しっかりと解き直しをしましょう。
そして、基礎を固め、自己分析を進めてみてください。
算数・数学の基礎を身につける
苦手を克服するためにも基礎の定着は必須です。
解き直し以外の基礎を身につける方法を見ていきましょう。
今回は、算数・数学の勉強方法についてお伝えします。
算数・数学に苦手意識がある方へおすすめの内容です!
図を描く習慣をつける
まずは図を描いて考える習慣をつけましょう。
算数・数学が苦手な方は、図を使って考えていない場合が多いです。
もしくは、図を用いて自分の考えを整理することが苦手というパターンです。
ここでの「図」は、考えをまとめる「道具としての図」を意味しています。
ですので、図を描くのは図形の問題の時だけではありません。
理系科目は、文章だけでの理解で問題を解くことは難しいです。
そのため、配点の高い文章題で不利になってしまいます。
文章題をわかりやすくするためには、図を使って自分で整理することが非常におすすめです。
図を描くことで、問題文の状況がイメージしやすくなります。
苦手克服の第一歩として、図を描いて考える習慣をつけてみてください。
基本問題をじっくり解く
基本を決しておろそかにしないことは、非常に大切なポイントです。
どの科目においても基本は大切です。
算数・数学でもそれは例外ではありません。
難しい応用問題も、結局は基本事項の組み合わせです。
応用問題を解くには、まずは基本事項に分解します。
基本が十分に身についていないと、応用問題を構成している基本事項が見えてきません。
そうすると、応用問題を基本事項の段階に分解することができません。
応用問題に苦戦する方は、基本を理解していない可能性があります。
基本は理解しているから大丈夫、という方は一握りの例外的な人たちです。
算数・数学の勉強は、小さな納得をコツコツと積み上げていく、地道な作業です。
手っ取り早く得点を上げる方法はありません。
応用問題が解けなくて焦ってしまうかもしれません。
しかしまずは、基本問題をじっくりと解き込みましょう。
Paperbackを1冊、読み切る
長い時間を有効活用し、「Paperbackを1冊、読み切る」ことをおすすめします。
課題で読む短いPassageではなく、本を丸ごと1冊読んでみてください。
丸ごと1冊読むことで、様々なメリットがあります。
- 思い切り楽しめる
- 自信がつく
- 単語力が増大する
- 世界が広がる
ここでは3冊、面白かったというフィードバックが多かったものを紹介します。
- Pet Sematary
by Stephen King
家族愛を描いたホラー小説 - The Pelican Brief
by John Grisham
スリリングな展開が続くサスペンス小説 - Angela’s Ashes
by Frank McCourt
貧困を極めた少年時代の作者を描いた作品
調べてみて、気になるものがあればぜひ読んでみてください!
長期休みだからこそ、読書をしてみましょう。
誘惑に負けない自分なりのルールをつくる
誘惑と距離を置く
勉強をする時は、誘惑になるものから物理的に距離を置きましょう。
いざ勉強をしよう、と思っていても、ついついスマホをいじったり、漫画を読んだりしてしまう方は多いと思います。
いつの間にか夕方になっていた、という経験がある方もいるのではないでしょうか。
家には多くの誘惑があります。
監視の目がないので、ついついサボりがちです。
ですので、勉強をする時は思い切って別の場所へ行きましょう。
図書館や市民館、塾の自習室など、誘惑のない場所で勉強をするのです。
周りに自分と同じように勉強をしている人たちがいる場であれば、より集中することができるでしょう。
他にも、ゲーム機やスマートフォンなどを保護者に預ける方法も有効的です。
とにかく、誘惑へと手が伸びないようにしてみてください。
いかに時間を無駄にしないかは、夏休み中非常に重要なポイントです。
物理的に誘惑と距離を置き、自分が集中できる環境で勉強しましょう。
自分ルールで学習リズムを作る
勉強する時は、自分なりのルールをぜひ作ってみてください。
夏休み中は1日中時間を好きに使える方も多いと思います。
勉強する時間が多くあると思う一方、集中力というのは長く続かないものです。
そこで、自分ルールを作って、学習のリズムを作ることをおすすめします。
ここでは一例をお伝えします。
- 1時間で行うページ数を決める。(1時間以内で終了できる量にする)
- 10時からスタートしたとして、10時45分に終われば11時まで休憩。
10時55分に終わると、休憩時間は5分。
11時5分に終わると、トイレ休憩のみで次に進む。
10時30分に終われば、ボーナスタイムで30分休憩。
「この1時間にこれだけ終わらせる」と細かく区切ってゴールを設定をします。
そうすることで、明確なゴールに向かって真っすぐ突き進むことができるのです。
さらに、「早く終わればたくさん休憩できる」というご褒美を用意することもポイントです。
だらだらすることなく、集中して取り組めるでしょう。
とにかく、「ゴール」を決めてください。
ゴールを決めないと、あれもこれもと手を伸ばしてしまったり、何となくもういいやとなったりしてしまいます。
最初は難しいかもしれません。
しかし、慣れてくると自分が1時間でどれだけ進められるかわかってきます。
タイムアタックのようなゲーム感覚でやってみてください!
また、ゴールを決め、時間が経ったら終わっていなくても休憩し、次の時間に回すというやり方もあります。
25分集中して5分休憩、また25分取り組むというようなやり方です。
- ゴールを決める。
- 自分の集中が切れない勉強時間を決める。
- 時間が来たら、終わっていなくてもしっかりと休憩する。
- 休憩時間が終わったら勉強を再開する。
集中できる時間は人によって異なります。
自分に合った時間を設定しましょう。
この時のポイントは、疲れる前に休むことです。
集中力が切れる前に休んでください。
集中できるから、と休憩なしで長時間勉強してしまうと、その分大きな疲れが一気に襲ってきます。
すると、長時間の休憩を要します。
休憩時間が長いほど、勉強は再開しにくくなります。
ですので、ゴールにたどり着いていなくても休憩し、集中力を最後まで維持するという方法もおすすめです。
休憩はこまめに、しっかりととりましょう。
ぜひこの学習サイクルを定着させてみてください!
自発的に勉強できない人は夏期講習もおすすめ
「夏休みはついついサボってしまう」
「学習習慣がなかなか身につかない…」
という方は、夏期講習へ通うことをおすすめします。
夏期講習の魅力は、質の高い指導を受けられること以外にもあります。
勉強の時間を夏期講習で確保することで、学習習慣を身につけることができるのです。
勉強する環境を無理にでもつくることで、自然と学習習慣が定着します。
また、学校がない期間でも、学校と同じような学習リズムを継続することができます。
そのため、夏休み明けもスムーズに学校生活を再開することができるでしょう。
さらに、周りには真剣に勉強している生徒がたくさんいるので、モチベーションの向上にもつながります。
夏休みはどうしてもモチベーションが低下しやすい期間です。
自分のやる気を上げる手段としても、夏期講習はとてもおすすめです。
自分だけで学習習慣を身につけるのは難しい…という方は、ぜひ夏期講習を検討してみてください!
夏休みを有効活用しよう
夏休みを有意義なものにする工夫を知ることができましたか?
普段からしている勉強を少し工夫することで、充実した夏休みを過ごすことができます。
最初から新しいことをハイペースで始めてしまうと、最後まで維持できません。
まずは少しの工夫から始めてみてください。
有意義な夏休みを過ごしましょう!