帰国子女・帰国生入試の面接・作文対策を解説!志望理由の書き方も

帰国生入試(帰国子女入試)では作文や面接が試験とされることが多いです。
中学受験でも、高校・大学受験でも一般入試に比べるとその割合は非常に多いです。

早く対策をしなきゃ、と思いながらも

「何から始めていいの?」
「帰国生としてどう答えるべき?」
「志望動機がうまく伝えられない」
「筆記試験と違って何をしていいかわからない…」

とお悩みの方もいるのではないでしょうか?

作文や面接のネタは普段の生活から見つけることができます。
海外での経験、日本との違いなどエピソードを考えておくことが大事です。
自分らしい考えを伝えるために、実際に感じたことが大きな武器になるのです。

この記事では、作文や面接でのネタ集めの方法や、志望理由の書き方を紹介します。
帰国生入試をご検討中の方、ぜひ一度お読みください!

目次

エピソードは3つほど考えておく

エピソードは3つほど考えておくと安心です。
1つしか考えていないと、お題に当てはまらなかった時や、エピソードをいくつも求められた時に困ってしまいます。

どんな問いにも柔軟に対応できるように、エピソードはいくつか準備しておきましょう。

それではエピソードの探し方をご紹介します!

普段読む文章と自分の経験を重ねる

普段読む文章と、自分の経験を照らし合わしてみましょう。

普段読む文章とは、国語の問題文だったり、息抜き用の本だったり何でも構いません。
例えば、あるインター生がこんな話をしてくれました。

「日本人は『(私が)コップを割った』と言わずに、『コップが割れた』と言う人がいる。

日本語は、主語や行為者を省略しても伝わるからでしょう。

これは国語の文章を読み、自分の経験と照らし合わせたことがら生まれた発言です。

自動詞と他動詞の違いですが、自分の経験を振り返って気づいた発言なので、その子ならではのエピソードだと言えるでしょう。
気づき自体が誰にでもできるものであっても、経験と照らし合わせることで自分らしさが出るのです。

他の受験生も答えそうな回答だと、試験官の印象に残りません。
自分の経験を重ねることで自分らしさが伝わり、印象にも残ります。

日頃の小さな発見も大事にしましょう。

受験生は多くの文章を読みます。
その中にも、自分の経験と照らし合わせることで気づけることがたくさんあります。

何となく文章を読むのではなく、今までの自分の経験と照らし合わせてみてください。
そこから気づいたことをメモしておくことで、志望理由や面接、作文対策に活かすことができます。

普段から試験に備えていきましょう!

海外在住だからこそ味わえる感覚をエピソードに

やはり帰国生入試ですから、海外在住だからこその回答が重要になるでしょう。

例えば、生活の中で身近に感じられる算数・数学。
しかし国によって感じる場面が異なります。

いくつか例を見てみましょう。

インドネシア在住の方であれば、習い事の月謝が「4,000,000ルピア」などになる場合があります。
これは小学校4年生の大きな数にあたります。

ドルを通貨で扱う国に在住であれば、コンビニやスーパーへ買い物へ行くと、価格表示から小数を身近に感じられます。
パン「2.5ドル」、水「0.8ドル」などありますね。

タイ在住であれば、BTSスカイトレインに乗る際に数学を感じることができます。
改札口を出る時、残高が少ないと「マイナス〇バーツ」が表示されます。
これは中学の負の数にあたります。

このように算数・数学を感じる機会は国によって異なります。
当たり前、と思うかもしれませんが、日本に住んでいては感じられないことでもあります。
そこに試験官の意図もあるでしょう。

当たり前が、自分の武器になります。

こうした様々な機会を見逃さないよう、普段の生活に意識を向けてみましょう。
些細なことが帰国生入試でのネタにつながります。

そして、気づいたらすぐにメモを取りましょう!

志望理由は自分の考えをはっきり伝える

志望動機では、なぜその学校に入りたいのかはっきりと示すことが重要です。

「そんなこと当たり前!」と思われるかもしれませんが、「志望する理由は、貴校の校是に魅力を感じたからです。」と書いてはいませんか?

こういった言葉は良くありません。

その理由は「抽象的」だからです。
つまり、ぼんやりとしているのです。

口頭の場合でも、書面の場合でも、自分が考えていることを相手にきちんと伝えることが一番大切です。

校是とは教育上の根本精神を表す標語のことです。
そんな「校是」に魅力を感じている、というのは非常に抽象的なのです。

本当に魅力を感じていたとしても、学校側にはあなたの考えがぼんやりとしか伝わりません。
さらに、他にも同じようなことを言う受験生がいた場合、試験官の印象には残りません。

他の受験生との差を感じられる志望動機を考えましょう。

学校は教育理念を実現するために、カリキュラムや授業等のプログラムを具体的に決めています。
まずは学校のホームページの授業紹介や、先輩のインタビューをチェックしてみましょう。
あなたが「本当にいいな」と感じるものが見つかるはずです。

そして、それになぜ惹かれるのか、自分はその中でどのように積極的に取り組んで、どんなふうに成長したいのかを伝えましょう。

自分の経験と関連付けることができるとさらに良いです。

  1. ホームページなどで授業紹介や先輩のインタビューを確認する
  2. 「本当にいいな」と感じるところを見つける
    →どの学校にも共通することは言わない
  3. なぜ惹かれる(いいなと思う)のか、自分はそれに対しどのように積極的に取り組むのか、それを通してどんなふうに成長したいのか考える

具体性のある方が、相手に熱意が伝わります。
抽象的な言葉ではなく、具体的な言葉で思いをはっきりと伝えましょう!

もちろん、筆記試験は最重要です。
しかし、面接での発言や事前に提出する書面の内容を軽視してはいけません。

特に、推薦入試において、なぜその学校に入りたいのかを示す志望動機は重要です。

よく志望理由書は、志望校へのラブレターだと言われます。

それほどの熱意を持って、学校へ思いを伝えましょう!

経験と重ねて自分の考えを伝えよう!

エピソードの集め方や志望動機の書き方を知ることはできましたか?

普段の生活の見方を変えることで、海外在住を自分の武器にすることができます。
帰国生入試だからこその特性を活かしていきましょう。

そして志望理由では、その学校にしか言えないことを見つけてみてください。

それができたらあとは練習あるのみです。
特に面接は何度も練習しましょう。
いろんな人と面接練習をすることで、様々なパターンへの対応力が身につきます。

自分にしかできない回答で作文や面接対策、志望理由書作成を進めていきましょう!

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